東日本大震災 ボランティア活動報告(鍼灸師科)
悪夢のような大震災から、約3週間が経ちました。
本校がある郡山市はライフラインもほぼ復興し、食料品やガソリンも比較的入手可能になりました。
校舎も一部壁の崩落やひび割れができましたが、耐震性については専門家から問題ないとの御墨付をいただき、GW明けから本格的な授業開始が可能になったことはうれしい限りです(その頃には、在来線・新幹線も復旧の見通しで、通学にも大丈夫のようです)。
しかし、いわき地区を中心として地震・津波の被害にあわれた方々、原発から20~30km圏内にお住まいの方々が、郡山や会津もしくは他県に避難されていらっしゃいます。
住み慣れた郷里が天災によりメチャクチャになったばかりか、放射能のせいで一時帰宅もままならない不安や焦燥は、いかばかりのものかと心中察するに余りあります。
同じ福島県民として、人間として、医療に携わるものとして何かできることは無いだろうか?
鍼灸師科を含む教務内でも、毎日のように私たちができることを話しておりました。
そこでまずは現状の把握、実際現場でのニーズとそれに対して私たちは何ができるのかを見極める為、先週市内最大の避難所である「ビッグパレット ふくしま」で行われている『エコノミークラス症候群予防のための運動教室』に、私と他1名の教員が2日間帯同させていただきました。
この運動教室は長い避難所生活での運動不足の解消・血栓予防・ストレス解消の為に、本校講師でもある中沢良平先生(福島県鍼灸師会副会長)が発起人となり、卒業生や地元鍼灸師の先生、市内大病院の運動療法室の先生方がビッグパレット内の各階を、毎日ローテーションを組んで指導にあたっている活動です。
運動に参加されている避難所の方々は、その場でできる簡単なストレッチや筋力トレーニング法、更には手先を使った脳トレまで、一生懸命にそして明るく楽しく参加されているようでした。
20分くらいの講座が終了すると、大きな笑い声や拍手が巻き起こります。
こちらが圧倒されるくらいの、エネルギーです。
そして、昨日は福島県鍼灸師会のボランティア活動に混ぜていただき、鍼灸やマッサージの施術を行ってまいりました。
午後の部から参加させていただきましたが、皆さん口々に肩やくび、腰の疲れや痛みを訴えられ、こちらは硬くなったそれらの場所を精一杯施術させていただきました。
施術後、
「とっても楽になりました!」
「今度はいつきていただけるの?」
「スッキリしました!」
などのお言葉をいただき、この仕事に就いた喜びを感じることができました。
鍼灸はずっと患者さんのそばで施術します。そして直接、肌に触れながら治療を行うので、色々な本音もうかがうことができました。
「なかなか心配で寝付けない」
「朝4時頃に起きて大きな声で話している人がいる」
「10分でいいから、家に帰りたい」
など、本当に大変な目にあわれて、かける言葉が見つからない時もありました。
でも、現実に超えなければならない問題でもあり、皆さん決して暗い表情でなかったことは、人間の生きる強さを教えていただけたように思いました。
ありがとうございました。
本学科の他の教員も、郡山市役所近辺の避難所に施術案内のチラシを配り、要望があった所に夕方など出向いて鍼灸のボランティア施術しております。
これからも他の学科含め、FSGカレッジリーグができること、本校ができること、自分ができることは確かにあると信じております。
着実にそのできることを一つ一つ行って、福島県の復興に尽力したいと思います。
最後になりましたが、この災害で被害を受けた全ての方に、お見舞い申し上げます。
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