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「私と看護」~第4回全国看護学生作文コンクール・佳作受賞!~Part1

全国から1300通を超える応募作品の中、我が校の学生2名が「佳作」を受賞!! 😮

等身大の内容に、思わず先生方も、目頭が…

ぜひ、ご一読ください!!

021先ずは、看護学科2年生 佐藤ゆかりさんです!!

―「私と看護」―

 私が看護師を目指したのは、祖父が胃がんを患った時の出来事がきっかけです。祖父の胃がんが見つかったのは私が高校受験を控えた中学3年生の冬でした。私は、祖父が胃がんになっているということなど、まったく気づきませんでした。高校受験が終わり、晴れて高校生に私はなりました。高校生になり、まだ間もないころ両親から祖父の胃に“ポリープ”があるため、とある大学病院で手術を行わなければならないということを聞きました。この時私は「大事には至らないだろう」と思っていました。後日、私が下校中に父親から携帯電話に連絡が入っていました。「じいちゃんの胃癌の摘出手術、終了しました!転移も見られなくて、もう大丈夫!」私は癌という漢字に馴染みがなく「ポリープのことかな。」と解釈していました。この時私は「ああ、成功したんだな。」程度で終わっていました。そして帰宅し、母は祖父について病院についていたため、父に手術について聞いていたら衝撃的な言葉が父の口から飛び出しました。「ごめんな、じいちゃんがな、ゆかりは高校受験控えているし、こんな話聞いたら間違いなく、気が動転して勉強できなくなっちゃうから誤魔化していてほしいって言っていたから本当のこと言えなかったんだけどな。じいちゃん、胃がんだったんだ。」私は頭が真っ白でした。「がん」、病気について無知な私でもどのような病気なのか知っていました。衝撃が大きすぎて私は泣き崩れました。きっと身体中あちこち痛かったはずなのに、毎朝私を駅まで送って、毎晩私を迎えにきてくれた心配性で優しくて無口でぶっきらぼうな祖父。そんな祖父が私に気を使ってついてくれた「優しいウソ」。その祖父に協力し私を見守ってくれていた両親。私はこの時、この「優しいウソ」にたくさんたくさん支えられてきていたのだと考えました。また、祖父の身体に異常があるということにいち早く気づけなかったことに深く後悔しました。私は目指していた夢を看護師に変更しました。私が看護師になれた際は、苦しんでいる患者さんに早く手を差し伸べ、少しでも安楽な状態にし、苦痛を和らげたいです。また祖父のように本当は不安で苦しんでいるのに「ウソ」をついてしまうような人に寄り添い、その人を深く尊重した看護とは何かを考えられるようになりたいです。今、祖父は胃がんの薬の副作用により血小板が減少し、少しの衝撃でも紫色の痣ができる国指定の難病を患っています。これからは、そのような恐ろしい病気にも、前向きに向かい合っている祖父のサポートを少しでもできるように頑張りたいと思っています。また、この経験を深く胸に刻み、残りの学校生活や実習で生かしていきたいです。